サッカー王国が因縁の欧州勢を相手に、またしてもベスト8で涙をのんだ。

 現地時間12月9日、カタール・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメントの準々決勝で、ブラジルはクロアチアと対戦。延長に入り、105+1分にエースのネイマールがついに先制点を奪うも、土壇場の117分にブルーノ・ペトコビッチにまさかの同点弾を浴びると、最後はPK戦の末に衝撃の敗戦を喫した。

 ブラジル最大ネットワーク『globo』は「ブラジルはクロアチアにPK戦で敗れ、“ヨーロッパ勢に対する亡霊”を生かし、ワールドカップに別れを告げた」と速報。「2002年に5度目のW杯制覇を果たして以来、セレソンは準々決勝でヨーロッパのチームと対戦すると必ず敗退だ」と、その負のジンクスを取り上げている。
 
「1-1で突入したPK戦でロドリゴとマルキーニョスはシュートを外したが、クロアチアは全て成功させ、準決勝進出を決めた。これで“タブー”は続くこととなった。 2006年(フランス)、2010年(オランダ)、2018年(ベルギー)、そして今回の2022年もこのような状態だ。V6の夢は終わった」

 タレント力はずば抜け、戦術的にも成熟。20年ぶりの世界制覇へ機運は高まったが、あまりにも早い幕引きとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】ブラジルのネイマールが決めた衝撃先制弾をチェック!※投稿の白地部分をクリック