今のムバッペを止めるのは難しい

ここまで単独トップとなる5ゴールを記録するなど、FIFAワールドカップ・カタール大会でフランス代表FWキリアン・ムバッペは圧巻の活躍を披露している。

このままいけば得点王のタイトルも狙えるはずだが、英『The Guardian』は大会MVP&得点王&チーム優勝のトリプルを達成できるのではないかと大きな期待をかけている。

この3つをゲットするのはなかなか難しく、最後にトリプルを達成したのは1982年大会を制したイタリア代表のエースFWパオロ・ロッシまで遡る。

過去には2010年大会でスペイン代表FWダビド・ビジャが得点ランク1位タイとなる5ゴールを記録し、チームも優勝した。しかし、MVPはウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランが手にしている。

2002年大会はブラジル代表FWロナウドが8ゴールで得点王を獲得し、チームも優勝。だがMVPは準優勝のドイツ代表よりGKオリバー・カーンが受賞した。

前回のロシア大会はベスト4で敗れたイングランド代表FWハリー・ケイン、その前の2014年大会はベスト8で散ったコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスが得点王を獲得しており、3つとも獲得するのはなかなかハードルが高い。

フランスには優勝する力があるが、ムバッペを凌ぐ現時点でのMVPは誰が思い浮かぶだろうか。もちろんまだムバッペが得点王を獲得すると決まったわけではなく、4ゴールを挙げているアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが数字を上げてくる可能性もある。

ムバッペがワールドカップ得点王&MVP&優勝を達成すれば、まさに新時代のキングと呼ぶにふさわしい存在となるが、ムバッペはベスト8以降もチームを勝利へ導く決定的なパフォーマンスを見せられるだろうか。