代表デビューは昨年とやや遅かった
今のポルトガル代表はタレント軍団だ。5大リーグの強豪クラブでプレイしている選手が多く、その選手層は優勝候補と呼ぶにふさわしい。
そんなスター軍団の中で、継続的にスタメンを守っているMFオタビオ(27)の存在はなかなか興味深い。FCポルトでプレイするオタビオは5大リーグでのプレイ経験はなく、代表デビューも2021年と遅咲きの部類だ。
しかし、代表監督フェルナンド・サントスは絶対の信頼を寄せている。ウイングからインサイドハーフまでこなすオールラウンダーで、小柄ながらデュエルにも強い。
先日行われたFIFAワールドカップ・カタール大会決勝トーナメント1回戦のスイス戦でも華麗なヒールパスを通すなど6-1の勝利に貢献しており、今やチームに欠かせない選手となっている。
スペイン『MARCA』によると、サントスは「オタビオは彼を批判してきた人たちを見返した」と評価。信頼をがっちり掴むきっかけとなったのは、カタール大会出場を懸けた欧州予選プレイオフ・準決勝のトルコ戦だろう。
この重要な一戦でオタビオは1ゴール1アシストを記録してチームの勝利に貢献。まだ代表経験は10試合と浅いが、サントスはかなり高く評価している。
今大会はグループステージ初戦のガーナ戦に先発するも、グループ第2節と第3節は負傷で回避した。それでも戻ってきたベスト16のスイス戦ではいきなり先発起用されており、サントスからの信頼を感じさせる。
スター揃いなポルトガル代表の中では知名度はそこまで高くないかもしれないが、ピッチを走り回る172cmの万能戦士は欠かせない。