クリスティアーノ・ロナウドのキャリアは、このまま下降線を辿ってしまうのか――。
現地時間12月10日、カタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝で、ポルトガルはモロッコと対戦。42分に先制点を奪われた後、51分にはベンチスタートとなったC・ロナウドも送り込み、必死の反撃に出るも、最後まで敵の堅守を破れず。0-1で敗れ、ベスト8で涙をのんだ。
今大会でのC・ロナウドを振り返ってみると、初戦でPKからネットを揺らし、史上初のW杯5大会連続ゴールこそ達成したが、目立ったのはネガティブな話題ばかりだった。
まず開幕直後に、批判を繰り広げたマンチェスター・ユナイテッドを双方合意のうえで、退団。まさかの大会期間中に無所属となったほか、スイスとの決勝トーナメント1回戦(6-1)で先発外となった際には、「チームを去る」と通告したと一部で報じられた。さらにモロッコ戦のハーフタイムには、ファンから水をかけられる異例の被害にも遭っていた。
【画像】涙を抑えきれないC・ロナウド。足早にロッカールームへ去る
とかくトラブルメーカーぶりが際立ったなか、元アメリカ代表のジミー・コンラッドは、母国の英雄マイケル・ジョーダンの晩年を引き合いに出し、37歳のスーパースターをバッサリ。敗退が決まる数日前の6日、ツイッターでこう訴えていたのだ。
「クリスティアーノ・ロナウドは正式に“ワシントン・ウィザーズでプレーするマイケル・ジョーダン”時代に突入した。以前と同じ状態になることは決してないだろう」
言わずと知れたバスケットボール界の神様は、1999年に2度目の引退をするも、2001年に現在は八村塁が所属するウィザーズと契約し、再びカムバック。しかし、数々の伝説を打ち立てた全盛期から衰えは隠せず。同チームで2シーズンを戦った後、40歳でユニホームを脱いだ。
ジョーダンに負けずとも劣らない、華々しいキャリアを歩んできたC・ロナウドは、最終盤でもう一花、二花咲かせることはできるだろうか。それとも晩節を汚してフェードアウトしてしまうのか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部