現地時間12月10日に行なわれたカタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝の結果、イングランドを下したフランスと、ポルトガルに勝利したモロッコが準決勝進出を決めた。
この夜、パリのシャンゼリゼ通りや凱旋門周辺には両国のサポーターが約2万人集結し、「暴徒化した」と仏紙『L'equipe』が報じている。
歓喜に沸いたファンは道路を埋め尽くし、発煙筒や花火、爆竹を持ち出すなどして大騒ぎ。機動隊が出動する騒動に発展し、パリ市警によれば、少なくとも74人が拘束される事態となった。
フランスのジャーナリスト、クレマン・ラノー氏はこの様子を現地からTwitterを通じて“生中継”。日中は閑静なパリの市街とは思えないほどに人が溢れ、煙に包まれ、道路も車で埋め尽くされて身動きがとれないほど渋滞している。
【動画】パリ市内で大暴れするフランス&モロッコサポーター。爆竹や発煙筒で大騒ぎ!
そして、モロッコのファンが機動隊にガラス瓶を投げつける姿が収められているほか、催涙ガスが放たれている様子や、道路でバイクが炎上し、消防車も出動しなければならなくなった一部始終なども見て取れる。
この騒動はパリに留まらず、モロッコのファンは同国内のリールやアビニョン、英国のロンドンなどでも警察と衝突する騒動になっている。
14日にはモロッコ対フランスの準決勝が行なわれるため、パリでは1000人以上の体制で警備に臨むようだ。
フットボールに熱狂するファン同士、“直接対決”の後も、何事もないことを祈るばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部