日本代表FW上田綺世(24)は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)ベスト16敗退からわずか3日後に所属先のサークル・ブルッヘへ再合流。10日の練習試合で早速ゴールをあげている。そんな上田綺世のパフォーマンスや姿勢は、サークル・ブルッヘ幹部から高く評価されているようだ。11日、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』が伝えている。

 同選手は先月12日、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVV戦で決勝ゴールをあげると、17日の強化試合・カナダ戦でも後半キックオフから出場。ただカタールW杯本大会ではFW浅野拓磨(VfLボーフム)やFW前田大然(セルティック)が活躍する中、1試合の出場で終了。先月27日のコスタリカ戦で先発出場したが、本来のパフォーマンスを発揮できずハーフタイムで交代していた。

 そんな上田綺世は今月9日からサークル・ブルッヘの練習に参加。10日のKVコルトレイク戦では2-2で迎えた108分、ターンで相手選手を剥がし左サイドからドリブル突破。ペナルティエリアに侵入して右足を振りぬき、シュートをゴールマウス右隅に突き刺していた。

 試合後、サークル・ブルッヘのカルロス・アビナSD(スポーツディレクター)は「我々は全員を必要としているし、上田綺世についてももちろん必要不可欠な戦力だ。彼とはカタールW杯後すぐにチームに戻ることで同意していたんだ」と、同選手の姿勢を高く評価。

 『Het Nieuwsblad』も「カタールW杯で敗退した選手の多くが休暇をとっている中、上田綺世はすでにサークル・ブルッヘの練習に参加している。KVコルトレイク戦でゴールを決めるなど、驚異的な決定力を発揮している」と綴っている。

 上田綺世は今年7月に鹿島アントラーズからサークル・ブルッヘへ完全移籍。今季開幕当初は本職でないトップ下で起用されたことにより議論の対象となっていた。しかし10月以降は前線2トップの一角でレギュラーに定着。10月15日のオイペン戦から先月5日のOHルーヴェン戦までの6試合で5得点をあげるなど、本来のパフォーマンスを発揮している。