FIFAワールドカップカタール2022敗退したことを受け、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、心境を明かした。

 悲願のW杯初優勝を目指していたポルトガル代表は、グループHを2勝1敗で首位通過を果たすと、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ではスイス代表に6-1で快勝し、ベスト8へと進出した。しかし、10日に行われた準々決勝でモロッコ代表に0-1で敗れ、ポルトガル代表の夢は潰えた。

 C・ロナウドは今大会、初戦のガーナ代表戦でPKから得点を挙げ、W杯史上初めて5大会連続でゴールを決めた選手となるなど、グループステージでは全3試合に先発出場した。しかし、スイス代表戦で主要大会(ワールドカップ、EURO)のスタメンから14年ぶりに外れると、モロッコ代表戦も2試合連続でベンチスタートとなっていた。それでも、同試合で51分から途中出場を果たし、男子の代表選手としては歴代最多タイとなる通算196試合出場を達成したが、W杯優勝には届かず、涙を流しながらピッチを後にしていた。

 敗退から一夜明け、C・ロナウドは自身の公式インスタグラムを更新。「ポルトガル代表としてW杯で優勝することは、僕のキャリアで最大かつ最も野心的な夢だった。幸いなことにポルトガル代表を含め、数多くの国際的なタイトルを獲得してきたが、母国の名前を世界最高峰に位置づけることが僕の最大の夢だった」とつづり、次のように続けた。

「僕はこのために戦った。この夢のために一生懸命戦った。16年間にも渡って、W杯で5大会も得点を挙げて、常に偉大な選手たちとともに、何百万人ものポルトガル人に支えられ、全力を尽くしてきた。ピッチ上ですべてを出し切り、戦いからは一度も顔を背けたことはないし、その夢を諦めたこともなかった」

「残念ながら、昨日この夢は終わった。熱く反応しても価値はない。多くのことが語られ、書かれ、憶測もされたが、みんなに知ってほしいのはポルトガルへのへの献身は一瞬たりとも変わらなかったということだ。僕は常に目標のために戦う人間であり、チームメイトと国に背を向けたことは決してなかった」

「今のところ、これ以上言うことはない。ありがとう、ポルトガル。ありがとう、カタール。夢が続いている間は美しかった。今は時間がいいアドバイザーとなり、それぞれが独自の結論を導き出せるようにする時だ」