日本代表MF堂安律(SCフライブルク)は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)のドイツ戦とスペイン戦で同点ゴールをマーク。波乱の立役者となったこともあり、セリエAの強豪ローマやミランへの移籍が噂されているが、プレミアリーグ挑戦の可能性もあるようだ。13日、英放送局『BTスポーツ』が報じている。

 堂安律の去就については、イタリアメディア『Diretta Goal』が今月3日に「堂安律は本田圭佑につづいてミランのユニフォームに袖を通す日本人選手となるかもしれない。ミランはカタールW杯であまりにも好調な日本代表選手に、本気でオファーを出す可能性がある。アタランタにも同様のアイデアがある」と伝えていた。

 また英メディア『フットボール365』は、堂安律の具体的な移籍先候補を「アーセナルを含めた5クラブ」と紹介。アーセナルで日本代表DF冨安健洋とチームメイトになる可能性に言及しているほか、イタリアメディア『ROMA GIALLOROSSA』はローマからの関心を指摘している。

 そんな中『BTスポーツ』は13日、「カタールW杯:来年1月の移籍市場でプレミアリーグに移籍する可能性のある10選手」という見出しのもと特集記事を掲載。堂安律やクロアチア代表DFヨシュコ・バルディオル(RBライプツィヒ)、アルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデス(ベンフィカ)などを挙げている。

 そして堂安律について「カタールW杯でクロアチア代表相手にPK戦で敗れる前、スペイン代表とドイツ代表を下したことにより、日本代表は世界中から賞賛を浴びた。その日本代表の中でも何人かの選手が際立っていたが、堂安律もそのひとりだ」

 「堂安律はドイツ戦とスペイン戦で途中出場からゴールを決め、そのエネルギーと鋭い攻撃で目を引いた。今季のブンデスリーガでも印象的なプレーを見せている。それに24歳という年齢から、おそらく多くのクラブが彼を獲得に動くだろう」と紹介。複数クラブによる争奪戦が必至との見解を示した。

 なお堂安律は今年7月、オランダ1部PSVアイントホーフェンからSCフライブルクへ移籍金850万ユーロ(約12億円)により完全移籍。今季ここまで公式戦22試合の出場で4ゴール4アシストをあげるなど、右サイドでレギュラーに定着している。