モロッコ人の警備員がPK戦に目を奪われ…
モロッコ代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝でポルトガル代表を1-0で下し、アフリカ勢として史上初のW杯ベスト4に駒を進めた。さらなる躍進に期待が高まるなか、決勝トーナメント1回戦のスペイン代表戦でモロッコサポーターによって撮影されたある動画に反響が寄せられている。
モロッコ(F組1位)対スペイン(E組2位)の一戦はスコアレスのまま延長でも決着が付かずPK戦へ。先攻のモロッコが2人連続で成功したのに対し、スペイン代表は1人目のパブロ・サラビア、2人目のMFカルロス・ソレール、3人目のMFセルヒオ・ブスケッツと立て続けに失敗。モロッコの4人目、アクラフ・ハキミが「パネンカ」(ゴール中央へのチップキック)を冷静に沈め、PKスコア3-0で勝負が決した。
今回話題になった動画はPK戦の決着が付く瞬間を収めたもの。スタンドに向かって警備する男性スタッフ2人のうち、1人が落ち着かない様子でピッチへ目を配っている。モロッコの4人目、ハキミが助走を始めるやその目は釘付けに。そしてPK成功を見届けると思わず涙が溢れ出し、顔を両手で覆った。
感情が爆発した様子からも分かるとおり、このスタッフはモロッコ出身。仕事として母国の偉業に立ち会ったわけだが、勝ち抜けが決まった瞬間にはその喜びを噛み締めずにはいられなかったようだ。
この動画がツイッター上で公開されると、瞬く間に話題に。英紙「ザ・サン」は、「これは感激する」「試合に誘惑されて拷問だったに違いない」「彼のリアクション、可愛い!」といった反響が寄せられたと伝えている。(FOOTBALL ZONE編集部)