「日本のグループ1位通過」にスペイン紙が改めて注目

 カタール・ワールドカップ(W杯)は準決勝まで終了し、いよいよ佳境を迎えているなか、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は今大会の「最大の熱狂」として日本代表を挙げた。

 記事では「数年前、アルゼンチンでは『誰でも勝てる』という言葉が流行した。この言葉は、シェリフ・ティラスポリの例(UEFAチャンピオンズリーグでレアル・マドリードに2-1勝利)をきっかけにヨーロッパに広がり、今度はW杯にまで及んでいる」と指摘し、さまざまなサプライズが起きたと紹介している。

 カタールW杯の「ビッグサプライズ」として挙げたのは、躍進したモロッコ代表だ。「アフリカ勢として初めて準決勝に進出した。ベルギーも同じグループから脱落。モロッコは、スペインとポルトガルも破った」と記し、惜しくも準決勝でフランス代表に0-2と敗れたものの、質の高いプレーは称賛の的となっている。

 一方、スペイン紙は日本代表の戦いぶりにも注目。「今大会の最大の熱狂はグループEで、日本がスペイン、ドイツ、コスタリカを抑えてグループ1位通過をしたことだ。日本がヨーロッパの両チームを撃破した」と言及している。

 日本はグループリーグ初戦で強豪ドイツに2-1と逆転勝利。続くコスタリカ代表戦は0-1と落としたものの、第3戦でスペインに2-1と逆転勝利を収めてグループ首位通過を果たした。16強でクロアチア代表にPK戦の末敗れた日本だが、下馬評を覆してドイツとスペインを破っての1位通過は、まさかの展開として世界に衝撃を与え、“最大の熱狂”として受け止められているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)