インテルDFダンフリースとのトレード報道を戦術面からも否定

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋はイタリア1部インテルのオランダ代表DFデンゼル・ダンフリースとのトレード案が浮上していたが、英メディアはこの説を「こじつけ」と一蹴。戦術面でも妥当性がないと指摘している。

 ダンフリースはオランダがベスト8まで進んだカタール・ワールドカップ(W杯)で右ウイングバックとして全5試合に先発出場。特にベスト16のアメリカ戦では1得点2アシストと強烈なインパクトを残し、イタリアメディアはアーセナルが冨安とのトレードを画策していると報じていた。

 しかし、英メディア「フットボール・ロンドン」は「この移籍話はこじつけのように見え、アーセナルのミケル・アルテタ監督が戦術にフィットしない選手に興味を持つかは疑わしい」と指摘。現在のチームで右サイドバック(SB)を務める冨安とイングランド代表DFベン・ホワイトのような役割は、ダンフリースのプレースタイルとフィットしないとしている。

 そして、「確かな理由があって攻撃的サイドバックを獲得するならば利益もあるかもしれないが、少なくともダンフリースはフィットしない」として、「アーセナルは万能な冨安をすでに保持しており、売却の必要性はない」と冨安の残留に太鼓判を押していた。

 プレミアリーグで首位を走るアーセナルにとって、今季の冨安は不動のレギュラーではないものの、不可欠な存在として認識されているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)