ポルトガルサッカー連盟(FPF)は15日、フェルナンド・サントス監督が退任となることを発表した。

 現在68歳のサントス監督はポルトやスポルティング、ベンフィカなどの国内ビッグクラブをはじめ、AEKアテネやパナシナイコスといったギリシャの名門クラブの監督を歴任。2010年にはギリシャ代表監督に就任し、キャリア初となるA代表指揮官の座に就いた。そして、2014年9月にポルトガル代表監督に就任した。

 EURO2016で同国代表を初優勝に導くと、FIFAワールドカップロシア2018ではベスト16敗退に終わったものの、2018-19シーズンのUEFAネーションズリーグ(UNL)では初代王者となった。FIFAワールドカップカタール2022では優勝候補にも挙げられていたが、準々決勝でモロッコ代表に0-1で敗れ、ベスト8で敗退となっていた。

 サントス監督の現行契約はEURO2024が行われる2024年までとなっていたが、FPFは2014年9月から続いた大成功の旅を終わらせることに合意したとして、サントス監督が退任することを明らかにした。

 EUROやUNLのタイトルを獲得するなど、最も多くの勝利を収めた指揮官となったサントス監督にFPFは公式サイトを通じ、「フェルナンド・サントスのような人が代表チームのトップにいることは光栄だった。FPFはフェルナンド・サントスと彼の技術チームが8年間にわたって提供してくれたものに感謝している」と声明を発表した。

 これを受け、FPF理事会は次の代表指揮官を選ぶプロセスを開始したことも表明している。なお、後任候補には、ローマ(イタリア)を率いるジョゼ・モウリーニョ監督やリール(フランス)を率いるパウロ・フォンセカ監督などが挙げられている。