FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)日本代表DF吉田麻也(34)は16日、シャルケの練習に合流。ブンデスリーガ残留の場合に限り、自動的に契約延長となる可能性が報じられる中、本人がシャルケとの契約内容に言及。シャルケでのレギュラー争いについても語った。

 吉田麻也とシャルケの契約内容については、ドイツ誌『ビルト』が今月13日に「シャルケがブンデスリーガに残留した場合、吉田麻也も残留する。その場合、彼の契約は今季終了時に切れるのではなく、自動的にもう1年延長される」と報道。

 「吉田麻也は25試合以上でプレーしなければならない。今のところ、彼はそれを簡単に達成することが可能だ。すでにリーグ戦15試合、カップ戦2試合に出場している」と、シャルケのブンデスリーガ残留以外に満たすべき契約延長の条件もあわせて伝えるとともに、2部降格の場合は退団が確実との見解を示していた。

 そんな吉田麻也はカタールW杯での戦いを終えると、一時帰国。休暇をとった上で16日から再びシャルケのトレーニングに参加している。

 同選手はトレーニング後、西部ドイツ新聞のインタビューで契約内容について聞かれると「至ってシンプルですよ。僕が25試合以上に出場して我々がブンデスリーガに残留すれば、契約期間は自動的に延長されて僕は残留します」

 「降格すれば、僕とシャルケの契約は終わります。シャルケはドイツ2部で戦うのに僕をチームに留めたいとは思っていないでしょうね」と、自身の去就がシャルケの成績に左右されることを認めた。

 一方、同選手は今季ここまでブンデスリーガ全試合で先発出場。ただトーマス・ライス新監督は今月9日、ドイツメディア『シュポルト1』のインタビューにて「吉田麻也を含めて、全員がもう一度自分自身を証明しなければならない。ポジション争いはオープンだ」とコメント。吉田麻也のレギュラーを確約しない方針を打ち出していた。

 この指揮官の発言について吉田麻也は「このレベルではつねに競争がありますし、我々にとって必要なものです。サウサンプトン時代には、フィルジル・ファン・ダイクやデヤン・ロヴレンと一緒にプレーしてきましたし、彼らとのポジション争いやプレーによって僕は強くなりました」

 「レギュラーの座は保証されていません。カタールW杯でプレーしたことによって、その間シャルケの練習を欠席しましたしね」とコメント。カタールW杯参加、シャルケ練習欠席により厳しい立場に立たされているという認識を示した上で、ポジション争いに挑む姿勢を見せた。