日本はドイツとスペインを撃破し、サウジアラビアもアルゼンチンに勝利

 カタール・ワールドカップ(W杯)において、日本代表と韓国代表はともに決勝トーナメント1回戦で敗退となったが、アジアを代表するチームとして存在感を発揮したと言っていい。そのなかで、韓国紙「東亜日報」は「アンダードッグからトップドッグになるための勝負はこれから」と題したコラムを掲載している。

 日本はドイツ代表、コスタリカ代表、スペイン代表という“死の組”とも言われるグループEに入ったなか、ドイツとスペインを破って2勝1敗で首位通過。決勝トーナメント1回戦で前回大会の準優勝国クロアチア代表にPK戦の末に敗れたが、勇敢な戦いぶりは世界から称賛を浴びた。

 一方の韓国は、ポルトガル代表、ウルグアイ代表、ガーナ代表と同居するグループHで1勝1分1敗。最終戦でポルトガルを破り、ウルグアイと勝ち点4で並んだなか、総得点で上回って歓喜のグループ突破を決めた。ベスト16では王国ブラジル代表に1-4と力の差を見せつけられたとはいえ、日本とともにアジアの意地を見せたと言っていい。

 記事では、「今回のW杯ではグループリーグの戦いでサウジアラビア代表がアルゼンチン代表に、日本代表がドイツ代表に逆転勝ちを収めるなど、アンダードッグ(勝ち目がないと思われていたチーム)の奮闘に満ちていた」と言及。「『アンダードッグ』に対し、対義語は『トップドッグ』と呼ばれる。アンダードッグが波乱を起こせる理由はあまり知られていないがゆえに正確に分析できないうえに、実際よりも過小評価されるからだ」と続けている。

 また、同コラムでは産業界にも目を向けており、「来年にはアンダードッグに分類される韓国企業も巻き返してほしい。試合はまだ終わっていない」と締め括っている。(FOOTBALL ZONE編集部)