FIFAワールドカップカタール2022の決勝が18日に行われ、アルゼンチン代表がフランス代表をPK戦(4-2)の末に下して、36年ぶり3度目となるW杯制覇を達成した。試合後、“名将”として知られるアルゼンチン人のセサル・ルイス・メノッティ氏が同国代表FWリオネル・メッシについてコメントした内容を、スペインのラジオ局『カデナ・セール』が19日付けで伝えている。

 現在84歳のメノッティ氏は、母国開催となった1978年大会でアルゼンチン代表を率い、チームを初のW杯優勝に導いた。メノッティ氏は、今大会の決勝カードであるアルゼンチン代表vsフランス代表戦終了後、今後の去就が注目されるメッシについて次のようにコメントしている。

「メッシが35歳という事実を惜しく思う。25歳であってほしかったよ。ただ、意志さえあれば彼はあと3年、4年、いや5年プレーすることも可能だろう。フィジカル的に非の打ち所がない。彼は素晴らしいプロフェッショナルであり、サッカーを人生の特別な位置付けにしている。とてもサッカーを楽しんでいるので、今後もプレーを続けてくれることを願っている」

 今大会で優勝を果たしたことで、メッシが名実ともにサッカー界の“伝説”になったと考える人も多い。メノッティ氏は、メッシが常に比較され続けてきたディエゴ・マラドーナ氏(2020年11月25日に60歳で逝去)を偲びつつ、メッシがマラドーナ氏を含む4人の偉大な選手たちに並んだと主張した。

「ディエゴ(・マラドーナ)、ペレ、(アルフレッド・)ディ・ステファノ、(ヨハン・)クライフと同じテーブルに、メッシは座ったのだと思う。活躍した時代こそ違えど、彼らは比類なき存在だ。(キリアン・)エムバペもそういった存在になり得るが、メッシの域にはまだ届いていない」