カタール・ワールドカップ(W杯)で悲願の36年ぶり制覇を果たしたアルゼンチン。スタジアムの大半を水色と白のユニホームを着たファンが埋め尽くした光景は、今後も語り継がれることになるだろう。

 しかし、そんなアルゼンチンサポーターのなかで、カメラに“抜かれてしまった”女性の存在が話題を集めている。スペイン紙『MARCA』は、「彼女はカタール当局に気づかれないことを祈りながら、型破りな方法でチームを称えた」と伝えている。
【画像】アルゼンチンの優勝を喜ぶサポーターの中に…スペイン紙が報じた瞬間
「シャツを着ている、着ていないにかかわらず、祝福と狂喜は放送に乗ってしまった。この女性ファンは最前列でまさかの光景をカメラに捉えられてしまったのだ。上半身裸で飛び跳ねているところが、自宅で見ている何万ものファンに目撃された。

 彼女はカメラに捉えられたことに気づき、巨大な横断幕の後ろに隠れようとした。しかし、カメラマンはこっそりズームアップし、シャツを振り回しながら優勝に歓喜する様子が映し出された。観客は史上最高のスリリングな試合と、素晴らしい“祝賀会”を目撃する機会に恵まれた」

 しかし、カタールでは女性が肌を見せることは重罪とされている。英紙『Daily Mail』は「彼女は牢獄送りになる可能性がある」と伝えている。

「大胆にもトップレスで祝福している姿を目撃されてしまったファンは、スタジアムから追い出されることを厭わなかった。保守的なカタールの厳しい服装ルールのなかで、逮捕され、刑務所に収監される可能性があるのだ。ただ、フットボールファンからは『勇敢だ!』『素晴らしい勇気を見せてもらった』『この場にいたら仕方がない』といった声も上がっている」

 カタールでの他国サポーターの服装については、クロアチア代表を熱狂的に応援しているモデルのイヴァナ・ノールさんを巡っても賛否が渦巻いた。ただ、現時点で大胆な水着など“過激な服装”をしたノールさんに対しての処分は科せられていない。当該のファンについては今後の対応が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部