かつてガンバ大阪でプレーしていたカタールW杯韓国代表FWファン・ウィジョ(30)は、所属先のギリシャ1部オリンピアコスで依然として出場機会がほとんどない状況だ。そんな中、同選手の代理人がJリーグや韓国1部リーグ復帰の可能性に言及している。
ファン・ウィジョは韓国1部城南FCやガンバ大阪で結果を残し、2019年7月にガンバ大阪からジロンダン・ボルドーへ完全移籍。ボルドーでも2020/21シーズンから2年つづけてフランス1部で2桁ゴールをあげると、今年8月にフランス2部リーグ戦で2試合に出場した後、プレミアリーグのノッティンガム・フォレストへ完全移籍。その上でノッティンガム・フォレストからオリンピアコスへレンタル移籍により加入していた。
しかし今季はここまでUEFAヨーロッパリーグ・グループステージ全試合でプレーした一方、リーグ戦では10月下旬以降の全試合でベンチ外。現地でオリンピアコスの構想から外れたと伝えられる中、カタールW杯では決勝トーナメント1回戦・ブラジル戦までの全4試合に出場していた。
韓国メディア『スポーツ京畿』は21日に「ヨーロッパで移籍を求めることが難しいという事実が、彼を苛立たせている。国際サッカー連盟(FIFA)の選手登録規定によると、(クラブが)同じ連盟に所属している場合だと選手は1シーズンに最大2クラブでしか公式戦に出場できない」
「彼はオリンピアコスに移籍前にボルドーで2試合に出場しており、移籍が制限されている」とファン・ウィジョの現状をリポート。オリンピアコスで戦力外扱いを受ける中、出場機会を求めてUEFA(欧州サッカー連盟)加盟国外の地域に新天地を求める可能性に言及している。
またファン・ウィジョの代理人は『スポーツ京畿』のインタビューにて、同選手の去就について聞かれると「欧州と違い、春秋制を採用しているKリーグ(韓国)やJリーグ(日本)をはじめ、他のリーグへ移籍する方法も例外的にある。ただ選手がそれを望むかどうかは疑問だ」とコメントを残した。
以前からKリーグやJリーグ復帰が噂されているファン・ウィジョ。今季中のノッティンガム・フォレストでのプレーが不可能である中、来年1月の移籍市場でどのような決断を下すのか注目が集まる。