ロナウドにとって「ぞっとするような酷いW杯」と厳しく評価
カタール・ワールドカップ(W杯)はアルゼンチン代表の36年ぶり3度目となる優勝で幕を閉じた。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが悲願の初優勝を果たした一方で、期待されたような活躍を見せられなかった選手も多い。英メディア「HITC」はそうした選手たちを特集し、「大失敗イレブン」として取り上げている。
11月20日に開幕したカタールW杯は、12月18日に行われた決勝までに64試合を開催。決勝ではアルゼンチンがPK戦の末にフランス代表を破り、1986年以来となる優勝を成し遂げた。今大会も様々なニュースターの誕生に沸いたが、期待に応えることのできなかった選手たちもいる。
そんな選手たちに注目したのが「HITC」だ。「クリスティアーノ・ロナウドが大失敗イレブンのトップを飾る」と見出しを打ち、思うような姿を見せられなかった11人を選出。守備陣はGKエドゥアール・メンディ(セネガル代表/チェルシー)、DFジュール・クンデ(フランス代表/バルセロナ)、DFニクラス・ズーレ(ドイツ代表/ドルトムント)、DFトビー・アルデルヴァイレルト(ベルギー代表/アントワープ)、DFダレイ・ブリント(オランダ代表/アヤックス)で形成された。日本代表とも対戦し、解説を務めた本田圭佑から「穴」と表現されたズーレについては「浅野拓磨をオンサイドにして決勝点を許した」と指摘。「カタールW杯で名誉を取り戻すことはできなかった」としている。
中盤にはMFウスマン・デンベレ(フランス代表/バルセロナ)、MFケビン・デ・ブライネ(ベルギー代表/マンチェスター・シティ)、MFフェデリコ・バルベルデ(ウルグアイ代表/レアル・マドリード)、MFパプ・ゴメス(アルゼンチン代表/セビージャ)を選出。ビッグネームが並ぶなか、パプ・ゴメスは優勝チームのアルゼンチンで当初は先発メンバーだったものの、最終的に優勝に大きく貢献したMFアレクシス・マック・アリスター(ブライトン)にレギュラーを奪われてしまった。
前線にはFWダルウィン・ヌニェス(ウルグアイ代表/リバプール)とFWクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/無所属)。大会における大きなトピックにもなったロナウドについては「歴史上最高の選手の一人にとって、ぞっとするような酷いW杯となってしまった」と手厳しく評している。
記事では「ここに挙げた選手たちのクオリティーに疑問を呈するものではなく、彼らの残念な出来をありのまま伝えている」と結んでいる。どれだけの実績とクオリティーのある選手でも、W杯の舞台で活躍するのは簡単ではないということだろう。(FOOTBALL ZONE編集部)