カタールワールドカップでゴールとアシストを量産し、主将としてアルゼンチン代表を優勝に導いた35歳のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。同選手が、アルゼンチン・ペソの紙幣に採用される可能性が浮上した。アルゼンチン紙『エル・クロニスタ』が報じている。
メッシはこれまで、バロンドールやUEFAチャンピオンズリーグ(CL)など、主要な個人タイトルとクラブタイトルを数多く獲得してきたが、ワールドカップの栄冠は手に出来ていなかった。そのため、カタールワールドカップにかける思いは強く、大会前から準備を進め、コンディションを整えて7試合で7得点3アシストを記録するほどの活躍を見せている。そして、悲願のワールドカップ優勝を成し遂げた。
アルゼンチンでは国中が盛り上がり、政府が急遽20日を祝日として、優勝パレード当日は国民全員でお祝いムードとなっている。同紙によると、その影響はアルゼンチン中央銀行にも及んでおり、ワールドカップ優勝の記念として、記念硬貨か記念紙幣の発行を検討しているようだ。
過去には1978年のワールドカップ優勝、2016年の独立200周年、エバ・ペロン氏の没後50周年など、重要な時期に記念硬貨を発行した事があるという。様々な案があるが、最も多くの支持を得ているのは、メッシの顔が印刷された1000ペソ紙幣の発行とのこと。すでにアルゼンチン中央銀行はデザインを公開しており、裏面はアルゼンチン代表の選手たちがトロフィーを掲げる姿、表面にはメッシの顔と名前が大きく載っている。