リオネル・メッシは、ディエゴ・マラドーナを超えたのか。前者が唯一足りないと言われていたワールドカップ優勝を果たしても、議論が尽きることはないだろう。

 カタールの地でメッシが悲願を成就させたことで、「史上最高」の地位は盤石との意見がある。一方で、マラドーナをはじめとする新旧レジェンドを推し続ける声もある。

 バルセロナでメッシと戦った盟友アンドレス・イニエスタは、メッシを最高の選手と考えているひとりだ。ただ、それはワールドカップのタイトルを獲得したかによらないという。
 
 米スポーツチャンネル『ESPN』で、イニエスタは「自分にとっては、ワールドカップで優勝していなくても、メッシがベストだ」と話した。

「ワールドカップを制したことは、ほかの人がどう思うかよりも、彼自身にとって大きな喜びの源だと思う。彼だけではなく、アルゼンチンという国全体にとってね。彼らは完全にふさわしいかたちで優勝した」

「メッシをベストだと思わない人はみんな、彼がワールドカップで優勝したかにかかわらず、そういう見方を続けるための言い訳を探すはずだ」

 そのメッシが2得点をあげ、キリアン・エムバペがハットトリックを達成したファイナルは、歴史に残る一戦となった。イニエスタも「ゴール、感動、試合で起きたすべてのことから、史上最高のファイナルだったと思う」と述べている。

「ファンにとって素晴らしい試合だったのは明白で、ワールドカップ決勝にふさわしかった」

 2010年のW杯ファイナルで決勝弾を決めた名手も感銘を受けたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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