クロアチア代表DFロブレンとMFブロゾビッチの歌の表現に対し調査も
カタール・ワールドカップ(W杯)で優勝したアルゼンチン代表と、3位に入賞したクロアチア代表の両チームに国際サッカー連盟(FIFA)から懲戒処分が下る可能性があるという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」などが報じている。
その内容は、アルゼンチンに関しては優勝後の振る舞いによるもの。GKエミリアーノ・マルティネスは最優秀GK賞のトロフィーを股間に当てて絶叫し、ロッカールームでは「ムバッペに黙とう!」など、インタビューにおいて南米サッカーを下に見る発言をしていたフランス代表FWキリアン・ムバッペに対する攻撃的な言動が繰り返されていた。
アルゼンチンは、FIFAの懲罰規定11条の「攻撃的な行動とフェアプレーの原則」への違反、および第12条「選手・公的関係者の不品行」への違反に該当する可能性があるとして調査が進んでいるという。
また、クロアチアはモロッコ代表との3位決定戦に関し、ファシズムへの称賛や過度のナショナリズムを表現する歌が代表チームのSNSに投稿されていたとして、そこではDFデヤン・ロブレンやMFマルセロ・ブロゾビッチの姿が確認されているという。これは、第13条の「人種差別」への違反、第16条の「試合会場の秩序と安全」への違反の可能性があるとされた。
熱戦の繰り広げられたカタールW杯は、2002年日韓W杯を最後に続いていた欧州勢の連続優勝を1986年メキシコW杯以来の優勝となるアルゼンチンがストップ。FWリオネル・メッシのキャリアにおける大団円ともなったが、試合後の過度な振る舞いについては今後に処分が下る可能性も十分にありそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)