アルゼンチンがコパ連覇、スカローニ監督の選手交代が“完璧”に的中

 アルゼンチンは現地時間7月14日に行われたコパ・アメリカ決勝でコロンビアに延長戦の末に1-0で勝利を収め、大会連覇で16回目の優勝を飾った。後半途中に大黒柱のFWリオネル・メッシ負傷交代のアクシデントに見舞われたが、延長戦でのリオネル・スカローニ監督の選手交代が“完璧”に的中した。

 メッシは前半に右足首を負傷し、その後もピッチに立ち続けていたが、後半18分には左足の太もも裏を痛めてしまい無念の途中交代。悔しさからベンチでは涙を流した。また、前半に痛めた右足首が大きく腫れ上がった様子もテレビカメラに捉えられた。

 こうして大黒柱のメッシを欠いて戦うことになったアルゼンチンだが、延長後半7分に今大会4得点を決めていたFWラウタロ・マルティネスが大仕事を果たす。味方のスルーパスからペナルティーエリアに侵入し、右足で冷静にフィニッシュ。これが決勝点となり、アルゼンチンは120分間の激闘を制して単独最多となる16度目の優勝を果たした。

 アルゼンチンメディア「TyC Sports」はメッシ不在をカバーするスカローニ監督の名采配に注目。指揮官は延長前半7分に勝負の3枚替えでラウタロ、MFレアンドロ・パレデス、MFジオヴァニ・ロ・チェルソを投入。すると決勝点はスライディングでボールを奪取したパレデスを起点に、ロ・チェルソのワンタッチスルーパスに抜け出したラウタロの右足から生まれた。

 記事では「アルゼンチン代表は交代策が完璧に実った。レアンドロ・パレデスのリカバリー、ジオヴァニ・ロ・チェルソのアシスト、そしてラウタロ・マルティネスのシュートから生まれたゴールがアルビセレステ(アルゼンチン代表の愛称)をコパ・アメリカ2024のチャンピオンに導いた」と伝えられていた。

 スカローニ監督は緊迫した展開のなか、メッシとDFゴンサロ・モンティエルの負傷で交代枠を使ったため、残りの枠は延長戦の大事な場面まで温存。そして満を持して投入した3人が見事に起用に応える結果となった。(FOOTBALL ZONE編集部)