横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督は今季、クラブをJ1優勝に導いた。そんなマスカット監督は、カタールW杯でオーストラリア代表を率いたグラハム・アーノルド監督の後任候補に挙がっているようだ。22日、豪州の放送局『10 news first』が伝えている。

 オーストラリア代表はカタールW杯アジア最終予選・グループBを3位で終了。日本代表やサウジアラビア代表に本大会出場枠を譲る形となったが、今年6月のアジアプレーオフでUAEを下すと、大陸間プレーオフではペルーと激闘を演じた末、PK戦で勝利。5大会連続となるW杯出場を決めていた。

 そしてカタールW杯グループリーグでは、初戦で準優勝国フランスに大敗もチュニジア戦とデンマーク戦で勝利。ベスト16入りを果たしたが、決勝トーナメント1回戦でFWリオネル・メッシ(36)擁するアルゼンチン代表に1-2で敗れていた。

 そんなオーストラリア代表の監督人事を巡っては、今月22日の時点でアーノルド監督の続投が濃厚と複数の豪州メディアが伝えている。ただ一方で『10 news first』は「ケヴィン・マスカットは、もしグラハム・アーノルドが監督を続けたいと思わない場合、喜んでオーストラリア代表の監督を引き受けるつもりだ」と報道。

 「彼は今年、横浜F・マリノスでJ1リーグのタイトルを獲得。さらに実績を積み重ねている」と横浜F・マリノスでの功績を紹介するとともに、現在帰国中のマスカット監督が『10 news first』のインタビューに応じる姿を公式ツイッターアカウントに投稿している。

 また2006年ドイツW杯のオーストラリア代表メンバーであるクレイグ・ムーア氏は、今月26日に自身のツイッターアカウントを更新。「オーストラリア代表監督のポジションが空いたときには、間違いなくマスカットがその座を射止めるだろう」と綴っている。

 オーストラリアサッカー連盟(FFA)は今月26日の時点で、カタールW杯後の監督人事について公式発表を行っていない。すでにマスカット監督は横浜F・マリノスと契約更新で合意に達しているが、果たしてFFAが同監督の招へいに動くことはあるのだろうか。