将棋の竜王戦七番勝負の第1局が10月12日、東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で2日目を迎えた。竜王初挑戦の豊島将之名人(29)が封じた77手目が開かれ、広瀬章人竜王(32)の手番で、対局が再開した。
 広瀬竜王は昨期、羽生善治九段(49)とフルセットの激闘の末、初の竜王位を獲得。順位戦でもA級に所属し、日本シリーズでは初の決勝進出を果たすなど、トップクラスで活躍を続けている。
 豊島名人は昨年度、初タイトルを獲得すると、一時は三冠を保持。現在は名人位のみだが、各タイトル戦でも挑戦権獲得に向けて勝ち進むなど、現在の将棋界の中で、最強クラスに数えられている一人だ。