【米大リーグ】ホワイトソックス3-9エンゼルス(9月16日・日本時間17日 シカゴ/ギャランティード・レイト・フィールド)
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・DH」でホワイトソックス戦に先発出場。4打数2安打1死球の活躍でチームの勝利に貢献した。9回の第5打席には右足に死球を受け、相手投手が危険行為で退場処分に。これに抗議したトニー・ラルーサ監督にも退場が宣告されスタジアムは騒然、視聴者からは「完全にわざと」「何してくれてんねん!」と怒りの声が上がった。
第1打席と第3打席にそれぞれセカンドへの内野安打を放ち、4日(同5日)以来となるマルチヒットを記録した大谷。同時刻に開催されたゲームでは本塁打王を争うライバルのペレス(ロイヤルズ)がゲレロJr.(ブルージェイズ)に並ぶ45号を放っており、9回は1本差で両者を追う大谷の第5打席に注目が集まった。
しかしホワイトソックスの6番手・ライトの制球が突如乱れ、大谷は太もも付近を通過した2球目を間一髪で回避。続く3球目もベース手前でバウンドする暴投となり、ついに4球目が大谷の右ふくらはぎに直撃する。幸いにして死球による負傷はなかった様子だが、3球連続の荒れ球を危険行為と見なした審判団はライトに退場を命じた。
この判定を受けて、名将として知られるホワイトソックスのラルーサ監督は猛抗議。しかし審判を侮辱するような暴言が飛び出したのか、あっけなく退場処分を受けてしまう。本拠地シカゴのファンからはジャッジへのブーイングのほか、「トニー!トニー!」と同監督を称える歓声も上がるなど、球場内は一時騒然とした雰囲気に包まれた。
現地中継では、14日(同15日)の試合でエンゼルスの投手がホワイトソックスの打者に当てた3つの死球を紹介。3連戦のラストゲームの9回2死というタイミングや、ライトが不自然なインコースへの暴投を連発していたことを踏まえて、審判団は大谷への死球を14日の報復だと捉えたようだ。
ABEMAの視聴者コメント欄には「完全にわざと」「故意やろ」「絶対狙ってた」「報復やな」「何してくれてんねん!」など故意死球だと指摘する声が続出した。また死球を受けた大谷が塁上でホワイトソックスの選手と談笑していた一方で、退場処分となったラルーサ監督は怒りにまかせてベンチ内の受話器を破壊。3対9でエンゼルスが勝利した試合結果と同様に、両チームの明暗がくっきりと分かれるシーンとなった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)