プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント決勝、チーム藤井とチーム木村の対戦が9月18日に生放送され、第7局で藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖、19)が木村一基九段(48)とのリーダー対決に111手で勝利、同日無傷の3連勝を果たした。これでチームは4-3で優勝まであと1勝。藤井三冠は、個人・団体合わせて4連覇に王手をかけた。
【中継】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメントチーム藤井VSチーム木村
ここ一番で強さが増すからこそのヒーローであり、スターだ。予選、本戦と黒星がつくこともあった藤井三冠だが、決勝の舞台に立つと、またその力が増すかのように、相手を圧倒し続けた。本大会、個人としては最後の一局は、20日の順位戦B級1組でも対局するタイトル経験者の木村九段が相手。昨期は王位のタイトルも争った好カードにもなったが、先手番から安定感抜群の指し回しを見せ続けた。相掛かりの出だしから変化の多い展開にもなりつつ、中盤からリードするとそこからは隙のない終盤に。最後まで揺るがない懐の深さも感じさせる将棋で、決勝の舞台で個人3連勝を果たした。