【米大リーグ】エンゼルス-アスレチックス(9月19日・日本時間20日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
【動画】大谷翔平、執念のセーフティバント
エンゼルス大谷翔平投手が「2番・投手」で先発出場、投手として8回5安打2失点10奪三振の好投を見せたが、惜しくも2ケタ・10勝目はならず、勝ち負けなし。期待された1918年のベーブ・ルース以来となる「2ケタ勝利・2ケタ本塁打」の達成は、次戦以降に持ち越しとなった。その大谷が、投手としてだけではなく、打者としても勝利への執念を見せたのが、先頭打者だった6回の第3打席だった。
前日も指名打者ながらナイトゲームでフル出場した大谷。この日の試合はデーゲームで、他の投手以上に疲労が心配されたが、初回から2三振を奪いはつらつとしたプレーを見せていた。ただ、相手の先発モンタスも好投し、5回までわずか安打は1本だけ。このままずるずる行けば、完封されかねない状況だった。
味方打線が凡打を繰り返す中、率先して動いたのが“打者大谷”だった。6回の第3打席、ライト方向へ大きく偏る「大谷シフト」の逆を狙い、三塁方向を狙って初球からセーフティバント。ただこれはモンタスのほぼ正面に転がり失敗。それでも全力疾走をしていたことで、一塁はクロスプレーになり、球場のファンからは大きな歓声を浴びていた。
先発投手として疲労が蓄積していたはずの6回。それでも状況を打開すべく、なんとか塁に出ようとしたセーフティバントに、中継していたABEMAでは感動と称賛の声が殺到することに。「勝ちへの執念がすばらしい」「チームを鼓舞するよ、これは」など、勝利への執念と野球選手としてのセンスが詰まったプレーに対してのコメントが続いていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)