昨期は“美人海賊”として奮闘しながら、CMでのセリフ「大好き」も大きな注目を集めたU-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)。このオフ期間中でも、プロ雀士としての軸を守りながら「ファンの方に喜んでもらえること」として各種の活動に務めた。ただ、2021シーズンが近づくに連れて、いよいよ戦闘モードに。「結果を残さなければ来期ここにいないかもしれない」という、強い覚悟を持って自身3シーズン目となる開幕を待つ。
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――昨期はチームとしても個人としても悔しいシーズンとなりました。振り返りをお願いします。
1年目と比べると、2年目は成長しているという手応えがありました。でも、選択が結果に結びつかなかったことが多かったなという印象です。同時にまだまだ課題がたくさん見つかった年にもなりました。
2019シーズンもレギュラーシーズンでマイナスしている時が多かったんですけど、最終的に優勝という結果を収めることができました。それもあって上とポイントが離れていても、レギュラーシーズンを突破すればチャンスは十分にあると考えていたので、昨年もレギュラーシーズン突破のボーダーをずっと意識していました。だからマイナスしていてもそんなに悲観的にはならなかったですね。
――2度目のチーム優勝に向けて今、取り組んでいるものはなんですか。
1年目に対して2年目は自分の麻雀を意識的に変化させていました。3年目の今年は大きく麻雀の軸を変えるということはないです。同じバランスで、精度を上げていこうという姿勢でいます。
――U-NEXT Piratesとしては、今期で3年、同じメンバーで戦います。ご自身に影響を受けることは多いですか。
多いです。それまで同じ人に麻雀を教わるということは、あまりなかったです。麻雀に対する思考が似ているということもあって、麻雀の話を他のチームよりもすると思うんです。最終的な結論を同じにしようとはみんな思っていないんですが、思考の過程だったりとか、読みだったりとかを共有しようという意識がすごく強い。そういうところでやっぱり吸収するものが大きいです。
――ルール上、今期はファイナルシリーズに進出しないとチーム構成を変えないといけません。
チームのみんな、それはあまり意識していないんじゃないかなと思います。そのレギュレーションがなかったとしても、結果を残せなければ来期ここにいないかもしれないという意識は常にある。なので、それが大きなプレッシャーになる感じではないですね。
――今期は他チームに新加入の選手がいます。
新しい選手の方は所属団体が違うこともあって、まだあまり存じ上げていないです。ただ二階堂瑠美さんは、ずっとこの業界を引っ張ってきた方なので、瑠美さんの麻雀を見る機会はいっぱいありました。手役意識が高い打ち手という印象が強いです。伊達朱里紗さんはRTD Girls Tournamentに出ていらっしゃったので、注目して見ていました。
――チームとしては2度目の優勝を目指しますが、個人の目標は。
特に具体的なポイントとしての目標はありません。毎年、個人目標を聞かれて思うのですが、結局は「できる限りのプラスポイントを目指す」という答えしかないかなと思っています。その局、その瞬間の最善手の積み重ねを目指すのみ、です。