苦悩の昨期は「すごく迷走。悔しいしか残らない」朝倉康心、麻雀打ちとしてのプライドをかけた戦い/麻雀・Mリーグ
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 何をやっても中途半端。その悔しさに唇を噛んだ、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)の昨期の感想だ。麻雀でも、卓外のパフォーマンスでも。後悔として残ったのは準備不足だった。「仕事というよりも一人の麻雀打ちとして結果を出したい」と、例年以上に準備に時間を割き、戦う状態を整えた。家族からの協力、愛を背に受けながら、朝倉はいよいよ腹を括ったようだ。

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――昨期は苦しいシーズンとなりましたが、振り返りをお願いします。

 すごく迷走していた、悔しいしか残らない1年でした。麻雀の中身の話だけではなく立ち居振る舞い、自己プロデュース的な話もそうですし。いろいろやろうとしていて全部中途半端になっちゃったという感じですね。

――今は2021シーズンに向けてどんな準備を進めていますか。

 負けたらもう終わりだと思っているので、しっかり準備をするだけだと思っています。やるだけのことをやって後は祈るだけです。去年は妻の妊娠があって、病院に行ったりというのがあったのですが、今年は自分がわがままを言って時間を取れているので、ここ数年では一番練習ができています。

――父としては、どんな過ごし方をしていますか。

 最近はおむつを替える回数も減ってきていますが、父親をやれているという気がしています(笑)。「家庭を支える」という意識もありますが、単純に今年は自分も個人的に麻雀で負けるというのは悔しいので、仕事というよりも一人の麻雀打ちとして結果を出したいという気持ちが強いです。

――ルール上、今年はファイナルに残らないとメンバーの入れ替えになります。

 僕は去年の段階で「今年負けていたら来年ないな」と思っていたので、覚悟というものは去年の時点から変わっていない。今年はそれが確定になったかなという思いです。シーズンを迎える気持ちとしてはそんなに差はないですね。

――2019シーズンは優勝していたのに、2020シーズンでもそうだったんですか。

 一昨年の時点で、自分の麻雀の内容を周りから言われていたのもあったし、2年連続で結果を出せていなくて、自己プロデュースもできていなくて、ダメかなと思っていました。去年もチョンボみたいなことをやってしまったし、今年ダメだったらダメだなという思いでやっています。男性プロは、特に結果が進退に直結するところがあると思うので。新陳代謝というか、淘汰されてしかるべきというか。負けていてもチームに居座るというのは、自分でも変な感じがする。去年は自分の準備不足で負けて当然だったということもあり、今年はそれがないようにしっかり練習をして準備できてるな、という実感は持っています。

 人によりますが、家庭があるから麻雀の練習ができずに負けたといっても、企業からしたらそんなことは知ったことではないじゃないですか。だから自分も今のライフスタイルでできる限りの時間を使って勉強、調整を重ねてきました。

――今期は新しいMリーガーも誕生しました。

 Mリーガーになったみなさんは、(ルールに)適応してこられると思うので、今までの印象というか、過去を見てもしょうがないのかなと。始まってから研究をしようかなと思います。

――戦い方としてチームメイトの小林剛さんと石橋伸洋さんは、トップを取ることよりもラスを引かないことを強く意識されていました。朝倉さんはどうですか。

 そんなことはないです(笑)。トップが一番順位点があるし、そこに合わせたことをやるというか、みんながトップを狙ってくる中で、自分もトップ率をキープしなければいけないとなると、やはり打ち方は考えなければいけないと思う。踏み込み方というより、打点意識が高い選手がMリーグでは多い。セーフティーリードの概念が違うから満貫より安いアガリが発生する確率がすごく低いです。残り2局あって2万点の差なら、まだマクられる可能性があるなという感じですね。トップに立ってからの戦い方、局消化がすごく大事な気がします。

――チームは2度目の優勝を目指します。個人目標はいかかがでしょう。

 特にないです(笑)。とにかくやるだけ、やるしかないっていう感じですね。勝つしかないという気持ちで勝てるほど麻雀を甘くないというのは、去年も経験している。覚悟はもう去年していて大敗しているので、覚悟を決めてもしょうがない。とにかく準備をしっかりして、本番はやるだけです。本番以外の過ごし方を意識したいと思っています。
 

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