【米大リーグ】エンゼルス－アストロズ（9月20日・日本時間21日 アナハイム／エンゼル・スタジアム）
エンゼルスの大谷翔平投手がアストロズ戦に「3番・DH」で先発出場。2打席凡退後の第3打席は、快投を続ける相手先発・バルデスの切れ味鋭いカーブの前に空振り三振に倒れた。勝負球としてカーブを3球続けたバルデスはマウンド上で雄叫びを上げ、実況も「いかに大谷を抑えることが大事か」とコメント。ファンからも「カーブキレキレ」「あれは打てん」といった声が寄せられた。
46本で本塁打王争いのトップに並ぶゲレロJr.（ブルージェイズ）、ペレス（ロイヤルズ）の両者を2本差の44本で追いかける大谷。前日の試合では8回2失点の好投を見せながらも打線の援護がなく、1918年のベーブ・ルース以来103年ぶりの「2ケタ勝利・2ケタ本塁打」の偉業達成は持ち越しとなった。
今季は登板翌日に9本塁打を記録しており、この試合でも9試合ぶりの45号に期待が集まったが、その前に立ちはだかったのがアストロズの先発左腕・バルデスだ。抜群の制球力と縦に大きく割れるカーブを武器にエンゼルス打線からゴロの山を築き、5回までわずか57球で無失点。3番に入った大谷も第1打席、第2打席と連続で内野ゴロに打ち取られていた。
6回、1死一塁で迎えた大谷の第3打席は、アウトコースのボールをじっくりと見極めて2-1と打者有利のカウントに。しかしここから、バルデスは伝家の宝刀のカーブを連投する。4球目、アウトコースいっぱいの球でストライクを奪うと、続く5球目は外角高めの際どいコースへのボール球。さらにフルカウントからの6球目、外角低めのストライクゾーンに制球された3球連続のカーブで空振り三振を奪うと、会心の投球にバルデスはマウンド上で雄叫びを上げた。
ABEMAの中継で実況を務めた石黒新平アナは「あのバルデスの表情を見ても、いかに大谷を抑えることが大事か、というのを十分に感じることができました」と難敵・大谷を仕留めた投手心理を代弁。また視聴者コメント欄にも「カーブキレキレ」「曲がりすぎ笑」「うーん良い球」「完璧なカーブ」「バルデスかっけぇ」「あれは打てん」とバルデスを称える声が続出した。（ABEMA『SPORTSチャンネル』）
