＜大相撲九月場所＞◇十二日目◇23日◇東京・両国国技館
前頭十二枚目・栃ノ心（春日野）が、前頭十七枚目・千代の国（九重）を押し出しで破った。激しい相撲となったが、勝負が決した際に、栃ノ心が手を差し出し、互いの健闘を称え合う姿に、ファンからは「見ていて涙が出てきた」「これぞ力士の美しい姿」などの声が届いた。
立ち合い、「バチンっ」という音とともに体からぶつかっていった両者。それから休むことなくお互いが攻め続け、激しい展開に館内からは拍手が起こる。長引く接戦に栃ノ心は顔を紅潮させていたが、最後は千代の国を押し出しで破り、星を五分に戻した。一方の千代の国は4敗目を喫した。
勝敗が決まった直後、土俵を割った千代の国に対し、栃ノ心は手を差し出し、お互いの健闘を称えるように頷いた。力を出し合った両者の表情は晴れやかだった。
館内が熱気に包まれた一番。ABEMAで解説を務めた元大関・豪栄道の武隈親方は「良い相撲でしたね。力のこもった素晴らしい内容でした」と絶賛。栃ノ心が勝利した点については「前に圧力をずっとかけ続けて、常に攻めていたのが栃ノ心だった。そこが勝因だったのでは」と話した。（ABEMA／大相撲チャンネルより）
2025年11月場所 千秋楽
更新日時：2025/11/23 19:08
※ ○＝勝ち、●＝負け、□＝不戦勝、■＝不戦敗
