今期もMリーグに新たな風が吹き込む。ドラフト会議を経て、2021シーズンは5人の新Mリーガーが誕生したが、その中でも最もプロキャリアが浅いのが、プロ3年目の伊達朱里紗(連盟)だ。声優でもある伊達はKONAMI麻雀格闘倶楽部から指名を受け「手が震え出して、涙が出てきた」というが、卓に向かっている時の姿勢、心構えは実に勝負師らしい様子をしている。夢の舞台を前にした今、どんな心境で開幕を待っているか。
【動画】Mリーグ2021シーズンドラフト会議
――改めてドラフト会議で指名された瞬間についての思いをお願いします。
家のテレビで1人で見ていたんですが、ビックリしすぎて画面の文字に理解が追い付かないという感じでした。勝手にKONAMIの1巡目は滝沢(和典)さんが出るんだろうなと思っていて、いち視聴者として見ていたので、手が震え出して、涙が出てきて、パニックのほうが大きくて。にわかには信じがたいという感じでした。Twitterも手が震えながらペペペペペ、バーンってやっていました。
――過去3年間のMリーグを見て、どういうリーグだと感じていますか。
応援してくださる方の人数も熱量も圧倒的に多いですよね。ドラフトで指名してもらってから、SNSでもらえる「いいね」やリプライがすごい増えました。いざ試合が始まったらもっとたくさんの方に見てもらえるんだろうなって思いますし、その分しっかり頑張んなきゃという身が引き締まる思いですね。
――指名される以前と今、麻雀に関して変わったことはありますか。
どうなんですかね。注目度が上がった感じはします。コメントとかでも「KONAMIっぽい」だとか…。すごく好意的で温かいなという感じがします。
――チームでは日本プロ麻雀連盟でも大いに活躍されている先輩3人のもとに加わりました。
滝沢さんだけは夕刊フジ杯のコーチと、女流の勉強会などでお話しする機会はあったんですけど、(佐々木)寿人さんと高宮(まり)さんは本当に番組とか対局で少し言葉を交わすくらいで、お話したことは少なくて。でも4人で集合写真を撮った時に、滝沢さんと寿人さんが笑わせに来てて、ゲラゲラ笑いながら写真を撮りました。このみなさんと一緒なら大丈夫そうだって思いました。みんな優しくて面白い方なので、私も頑張らなきゃという感じです。お三方とも麻雀がめちゃくちゃ強くて、業界で人気選手。なんでファンの方に応援してもらえるんだろう?というところをそばで、肌で感じて、吸収できたらいいなと思います。
――声優業との両立も気になるところです。
現段階でけっこう大変で…(苦笑)。声優は事務所の方が管理をしてくれていて、麻雀は私個人に連絡が来て、私が事務所の方とすり合わせてという感じです。指名後に事務所の方全員に共有して、全面的に応援するという形で言葉をいただいたので。そこはしっかり両立できるように頑張りたいなと思っています。(自分が出ない試合にもスタジオに)行きたいですね。
――個人的な目標、チームの目標をお願いします。
ドラフトの時にKONAMIのチーム担当・石田さんに、リップサービスもあると思うんですが、「即戦力として取りました」と言っていただけたので、そこはしっかり勉強してポイントでチームに還元できたら最高だなって思いますし、チームとしても本当に強くて人間的に魅力のある方々が揃ったチームに入れていただいたので、ファンの方といっぱい交流して、「格闘倶楽部ファミリー」の方と全員で優勝という結果に結びつくことができたらいいなと思います。(個人的な目標は)お店のゲストの時に似たようなことを聞かれて、「+120ポイント」と言っちゃったんですけど…。
――「+120ポイント」は2020シーズンならトップ10入りになります。
じゃあ、生意気言いましたね(笑)。それくらいできたらいいなという気持ちで頑張ります。