将棋の藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖、19)が9月25日、将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の2回戦第4局で、千田翔太七段(27)に113手で勝利した。藤井三冠は次戦、準決勝で永瀬拓矢王座(29)と対戦する。
【動画】「将棋日本シリーズ」二回戦第四局 藤井聡太三冠 対 千田翔太七段
同棋戦は3年連続の出場となった藤井三冠は、過去3勝1敗と勝ち越していた千田七段と先手番から相掛かりの将棋に。徐々に角換わりのような形に移行すると、互角の中盤を経て、千田玉を両側から歩を活用した効率のよい攻めでポイントをリード。玉形を整えていた効果もあり、攻め合いになった後でも安全度で勝り続けた。
対局後、藤井三冠は「こちらが攻めていく展開になって、途中は攻めが細いところもあったかと思います。最後はうまく攻めがつながる形になったかなと思います」と振り返った。
藤井三冠は今期、棋聖と王位のタイトルを防衛、さらに叡王は奪取に成功し、現在は渡辺明名人(棋王、王将、37)と並ぶ最多の三冠保持者となっている。棋戦優勝は、朝日杯将棋オープン戦で3回、銀河戦1回、新人王戦1回の計5回。トップ棋士ばかりが集うこのJTプロ公式戦では初のベスト4入りとなり、初優勝に向けて順調なスタートを切った格好だ。
JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)