【米大リーグ】マリナーズ-エンゼルス(10月3日・日本時間4日 シアトル)
エンゼルス大谷翔平投手が「1番・DH」で先発出場した今季のレギュラーシーズン最終戦で、52歳のベテラン審判がファイト溢れる姿勢を見せ、球場のファンから大きな拍手を浴びた。
マリナーズに取っては、勝てばぎりぎりでワイルドカード争いへの可能性を残せるという重要な試合。大谷はこの勢いを削ぐように1回の第1打席に46号の先頭打者弾を放った。球場がどよめく中、試合はエンゼルスペースで進んでいったが、2回に起きたハプニングでは、その雰囲気も一変した。
2回1死一塁の場面で、エンゼルスの9番フレッチャーが打ちに出た2球目は前に飛ばず、球審の顔面目がけて後方に一直線。避ける間もなく、打球をマスク越しながら顎に受けると、そのまま球審は後ずさりし、さらには片膝をついてなんとか倒れるところをこらえた。
このファウルを受けたのは1999年にメジャーデビューを果たした、ベテラン52歳のダン・ヤサニャ。シーズン最終戦という重要な試合を任されたが、試合序盤からまさかの事態に見舞われた。鋭い打球がクリーンヒットした様子について、中継していたABEMAで実況していたDJケチャップ氏は「これはきついですよ。膝から落ちましたから」とコメント。また、解説を務めたメジャーリーグのアナリスト・福島良一氏も「いやー、これは衝撃がすごい」と心配そうだった。
選手からも心配された中、時折「大丈夫だ」というように笑顔を見せる様子を見せると、球場のファンからは大きな拍手が送られることに。日本ファンからも「脳震盪だいじょうぶかな」「クラっと来た」「アッパー食らったようなもんか」「審判も大変」「かっけぇな」「ナイスファイト」「審判に感動する」と、心配と激励の言葉が入り乱れていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)



