【米大リーグ】マリナーズ-エンゼルス(10月3日・日本時間4日 シアトル)
エンゼルス大谷翔平投手が「1番・DH」で先発出場した試合で、9回にこれぞメジャーリーグといった粋な演出があり、球場のファンが総立ちになる一幕があった。
【動画】全米の野球ファンが涙する粋な演出
マリナーズは、シーズン最終戦となったこの日の試合で、20年ぶりとなるプレーオフ進出を目指していたが、1回に飛び出した大谷の46号ソロなど、序盤からリードを許す展開に。さらに9回、守備の最中に他球場で行われていた試合結果によって、この試合の結果を問わず、プレーオフ進出の可能性がなくなってしまった。
大逆転を信じていたファンも沈んでいたところ、マリナーズ・サーバイス監督が球審に声をかけると、告げたのはサードを守っていたシーガーの交代。シーガーはマリナーズ一筋で11年間プレーしてきたが、今季が契約の最終年にあたり退団が濃厚になっていた。
リードされていたマリナーズは、このまま試合が終わってしまえばシーガーがファンに手を振り、別れを告げるタイミングもなかった。そこでサーバイス監督が本来、必要のないシーンでシーガーを交代。本人も意図を察すると、みるみると目から涙が溢れチームメイトと次々とハグをした。
これにはABEMAで実況していたDJケチャップ氏も「なんとも言えませんね。うわー、粋だなぁ」と感動していると、メジャーリーグのアナリスト福島良一氏も「これが演出ですよ。大観衆の前でシーガーを引っ込める。スタンディングオベーションですよ。監督がこういった粋な演出をするんです」と説明した。
さらに粋な演出はこれで終わらず、球場スタッフからシーガーが守り続けた三塁ベースを本人にプレゼント。これを両手で高々と掲げると、球場のファンからはさらに大きな歓声が沸き起こり、視聴者からも「お疲れシーガー素晴らしかったよ!」「メジャーリーグ最高だ」「これは監督MVPだわ」「泣くわこれは」と、絶賛のコメントが寄せられていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)



