すごく痛そうな将棋の表現 大事な歩が取られたら「皮膚が剥がれる」ファンも恐々「それは痛いよ」「神経直撃は痛いw」
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 将棋界にある様々な表現の中でも、これはとびきり痛さが伝わる言葉だ。女流による早指し団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」の予選Aリーグ第3試合、チーム伊藤とチーム山根の対戦が10月23日に放送された。8局に及ぶ熱戦を、時にユーモアも交えて解説したのが井出隼平五段。ファンからは「イデオン」の愛称で親しまれる棋士だが、さらりと紹介したのが「皮膚が剥がれる」というもの。実に痛そうな言葉に、ファンからは「それは痛いよw」「神経直撃は痛いw」と驚きの声が相次いだ。

【動画】超早指しの熱戦を解説した井出隼平五段

 「味がいい」「ビッグ4」「天空の城」「パンツを脱ぐ」など、おおよそ将棋とは関係なさそうなものでも、手や囲いを説明するために使われる将棋用語。見た目や意味合いから例えられるものも多いが、その中でも痛打であることがすぐにわかるのが「皮膚」というものだ。

 井出四段は、チーム伊藤の室谷由紀女流三段、チーム山根の塚田恵梨花女流初段による第2局を解説していた最中、局面を見ながら、こう語り始めた。

 井出五段 守りの歩が剥がれちゃうことを皮膚と言います。皮膚が剥がれるくらい痛いということです。

 将棋において最前線に置かれる歩。最も“安い”駒ではあるものの、これがあるとないとでは大違いだ。守りにおいては、歩があるからこそ相手の攻撃が金駒、大駒、さらには玉を直撃しない。歩がなければまるで無防備になり、そこが急所にもなる。それを例えたのが「皮膚が剥がれる」。聞いただけでも、背筋が寒くなる言葉だ。

 これを聞いたファンからは「皮膚確かに聞いたな」「皮膚のなさw」「それは痛いよ」と恐々。別の言葉で「歩がない将棋は負け将棋」というものもある。この歩の使い方こそが将棋の上級者か否かを見極めるラインにもなるだけに、ファンも納得といったワードとなった。

◆第2回女流ABEMAトーナメント 第1回は個人戦として開催され、第2回から団体戦に。ドラフト会議で6人のリーダー棋士が2人ずつ指名し、3人1組のチームを作る。各チームには監督棋士がつき、対局の合間にアドバイスをもらうことができる。3チームずつ2つのリーグに分かれ総当たり戦を行い、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。チームの対戦は予選、本戦通じて、5本先取の9本勝負で行われる。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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