試合を振り返るのに、ここまでオーバーアクションのプロ雀士は他にはいない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」10月28日の第1試合でラスを引いた赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)がインタビューに登場し、身振り手振りを交えた“しゃべくり”が視聴者に大ウケ、試合に負けてもしっかり爪痕を残した。
【動画】まるで“一人漫才”な園田賢のインタビュー

 この日、4本のリーチ棒を出しながら、アガリはゼロ、そして放銃もゼロといういわゆる「地蔵ラス」を引いた園田。しかしその過程には高い実力に裏付けられた秀逸な一打もあった。その場面は東3局、6巡目に園田は孤立の9筒を残して打八万。789の三色同順狙いの手組みとした。マンズとソウズが厚い構成上、ツモ切ることが多そうなこの9筒残しは、くっつけば手役狙い、そして場を見渡せば安全度も高いという絶妙な一打だ。