「選手から選ばれたのが一番価値がある」「記者の人たちも選ばないといけない状況になった」 西岡剛氏、大谷翔平の“記者投票MVP”を確実視
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 「これは100%記者の人たちもMVPを選ばないといけない状況になったと思います」

 メジャーリーグの選手間投票で、今シーズンの最優秀選手に選ばれたエンゼルスの大谷翔平選手。今季はシーズンを通して“二刀流”でフル出場し、投手として9勝2敗、防御率3.18、156奪三振を記録。打者としては打率.257、46本塁打、100打点、103得点、26盗塁の成績をマークし、メジャー史上6人目となる「45本塁打、25盗塁」を記録した。

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 不振に終わった昨年からわずか1年、メジャー4年目で球界トップの選手へ。19日(現地時間18日)に発表される、全米野球記者協会が選ぶア・リーグの最優秀選手の最終候補者に大谷がノミネートされ、イチロー選手以来、20年ぶりの日本人選手の受賞も期待されているが、元メジャーリーガーの西岡剛氏は選手間投票の価値の高さを指摘する。

 「選手投票という非常にレベルの高い場所でMVPに選ばれた。メジャーリーグの選手が選んでいるわけなので、それが一番価値ある賞だと思います。全体的には記者が選ぶ賞の方が大きいとされていますけど、僕ら選手を経験した人間からすると、選手から選ばれるMVPが一番価値あるもの。これは100%記者の人たちもMVPを選ばないといけないという状況になったと思います」

 大谷の記者投票MVPを確実視する西岡氏。西岡氏は現在、独立リーグの栃木ゴールデンブレーブスでプレーし、8月8日の神奈川フューチャードリームス戦で、川崎宗則氏とバッテリーを組んでマウンドに立った。そこで大谷の二刀流についてあらためて聞いてみると、「立場がぜんぜん違う」とした上で次のように語った。

 「試合にピッチャーとして出て、打席にも立ったりだとか、そこは監督の起用法ですよね。投げる前日は試合に出さない方針とかにしていたのに、今年はバッターとしても出した。ピッチャーの時もバッターして立たせる。年間通してずっと試合に出続けたことが大谷選手のすごさで。二刀流というのは、僕らは先発ピッチャーとして7回とか投げたことがないので、そこはもう未知数ですよね。経験した人間にしかわからない。ただ、体に対する負荷や体力的な部分では、たぶんメジャーリーグの中でも一番消費した選手だと思います」

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