投手として今季9勝を挙げ、打者として46本のホームランを放ち、日本人選手としては2007年の松井秀喜(ヤンキース)以来となるシーズン100打点にも到達するなど、メジャー4年目で初めてシーズンを通して活躍。多くのファンを熱狂させたエンゼルスの大谷翔平投手について、プロ野球解説者の里崎智也氏が言及。大躍進の要因が凝縮された本塁打に第25号を挙げ「尋常じゃない」と称賛した。
問題のホームランが飛び出したのは、日本時間6月28日に敵地トロピカーナフィールドで行われたレイズ戦の9回だ。インコースの95マイル(約153キロ)の真っすぐに振り負けず、レフトスタンドに運んだ豪快弾について里崎氏は「ほぼインコースを反対方向に打っている。レフトスタンドに入ったこの一本は尋常じゃない」と話すと「キャッチャーとしては、あそこに投げて打たれると『まだインコースに行き足りていない』と思うものですが、それでも、あのコースを反対方向に打てるのはやはりスゴイ」と続けた。
さらに里崎氏は、このホームランを可能にしたのは大谷の技術ではなく、パワーだとも指摘する。
「メジャーに行って怪我をしたことで、ウエイトトレーニングなどに取組み、渡米当初より体が倍くらい大きくなっている。それが25号のバッティングを可能にしている。手術前後で一番変化したことは、体のデカさによって反動をつける必要がなくなったこと。術前はまだ細身なので、若干捻ったり前後の動きをするなどで反動をつけていた。それをする必要がなくなったので、スムーズにフルパワーでバットが出てくるようになった。技術より、体力向上による成功が大きいと思います。体力を持っていなかったら、このバッティングはできません。ファウルになっていたか、もっと言えば、バットを振ることすらできなかったかもしれないですね」
技術より体力。「心・技・体」という言葉もあるが、その中で最も大切なのが「体力」だという。その次に技術、最後に心というのが里崎氏の考え方だ。そのうえで里崎氏は、今季の大躍進の要因を次のように語った。
「体力という土台があるから、そこに技術が乗っかる。体力がないと、素晴らしい技術は手に入らない。そう考えると、もともと大谷選手は技術を持っていたのかもしれない。そこに体力が加わったことで、技術のポテンシャルが開花し、正しい動きに繋がったのかもしれない。あの体のデカさを見たら、圧倒的に必要なリハビリ期間だったということが言えますよね」
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