エンゼルスの大谷翔平投手が、全米野球記者協会によるア・リーグのMVPに満票で選ばれた。日本人選手のMVP受賞は、2001年のイチロー(マリナーズ)以来、20年ぶりの快挙。打者としてメジャー3位の46本塁打、投手として9勝、さらに安打数・得点・打点・投球回数・奪三振と、5部門で「100」をクリアした大活躍で、メジャートップタイの本塁打を放ったゲレロJr.(ブルージェイズ)などのライバルの追随を許さなかった。この快挙に、元メジャーリーガーの川崎宗則氏も「非常にうれしいこと。世界中の野球ファンだけでなく、いろいろな人たち、日本の人たちに勇気を与えてくれました」と感謝と祝福のコメントを寄せた。
独立リーグで現役のプレイヤーとして活躍する川崎氏だが、大谷の大活躍により“元メジャーリーガー”の肩書で、仕事が急に増えた。「翔平さんのおかげで、たくさんお仕事もいただけています(笑)。MVPを取ってくれて、ものすごく感謝しております」と笑いながら話したが、野球人としてはこれ以上ない刺激を与えてくれる存在だ。「僕らが見ていても、翔平さんみたいになりたいと思わせる。40歳のちょっと年老いたおじさん選手である自分が、また野球がやりたいと思えるようなキラキラしたものをプレゼントしてくれました。本当に感謝しかない」と、心の底から喜んだ。
大谷を見て心を動かされたのは川崎氏だけではない。メジャーリーガーたちも同じだ。「アメリカの選手たちも、翔平さんについては見ていて楽しいと言うんですよ。見ていてワクワクすると。ファンにそう思わせるような選手たちが、そういうことを言うんですからね。それはとてつもないことですよ」。ファンが憧れるスター。そのスターが憧れるからスーパースター。少なくとも今年の大谷は、そのスーパースターの輝きを放っていた。
日本のプロ野球でも十分に輝いていたと思われた大谷。ただ、さらに大きいメジャーの世界に飛び込んで4年、その光の強さが明らかに増した。「日本にいる時よりも、相手チームの選手と話していますよね。こういうのは、日本の教育にはない。基本的には相手としゃべっちゃいけない、サインを見ろ、と言われますからね。でも、それは違う。相手とリスペクトし合って、勝負する時は真剣に。それを翔平さんが証明してくれましたし、本人も向いていると思いますよ。自分が楽しめるにはどうすればいいかを考えていると思います」。あるメジャーリーガーからは「リトルリーグの選手がそのまま大きくなった」とも言われた“大きな野球小僧”大谷翔平。きっと来季も、思い切り野球を楽しむために、全力でプレーし続けることだろう。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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