<大相撲十一月場所>◇十日目◇23日◇福岡・福岡国際センター
 賜杯争いの主役がこのまま優勝なるか。ここまで無傷の連勝を飾っていた横綱・照ノ富士(伊勢ヶ濱)が無敗をキープし10勝目を挙げた。一方、同じく無敗だった大関・貴景勝(常盤山)は関脇・明生(立浪)に土をつけられ1敗目を喫した。
 2場所連続、6度目の賜杯を目指して今場所に臨んでいる照ノ富士はこの日、元横綱・朝青龍氏の甥である前頭五枚目・豊昇龍(立浪)との取組で、両腕を極めて前に出る危なげない相撲を見せた。ABEMAで解説を務めていた元小結・旭道山は「相手の体がそんなに大きくないですから、まわしを取られないように中に入られないようにしましたね。極められたら相手は動けません」と勝因について分析。実況の田中大貴アナウンサーも「(豊昇龍は)成す術なしでしたね」と同調していた。