<大相撲十一月場所>◇千秋楽◇28日◇福岡・福岡国際センター
 2場所連続6回目の優勝を飾った横綱・照ノ富士(伊勢ヶ濱)が、初の幕内全勝優勝をかけて大関・貴景勝(常盤山)との一番に臨んだ。盤石の内容で、貴景勝を押し出しで下し、初日から無傷の15連勝を飾った。
 今場所の照ノ富士は、相手に攻め込まれる展開でも冷静な取り口が目立った。これぞ横綱の貫禄とばかり、危なげない取組で相撲ファンを魅了し続けた。
 貴景勝との千秋楽の一番では立ち合い“バチンっ”とぶつかっていった両者だが、その後、お互い出方を伺うような展開になる。距離を取り両者が見合うような場面に館内が沸く瞬間もあったが、最後は照ノ富士が貴景勝を土俵の外に押し出した。