将棋の朝日杯将棋オープン戦二次予選が12月9日に行われ、青嶋未来六段(26)が羽生善治九段(51)に千日手、指し直しの末127手で勝利した。青嶋六段はこの後、郷田真隆九段(50)と本戦出場をかけて対戦する。
羽生九段の先手で始まった一局は両者、がっちりと穴熊に囲い合っての対抗形で進んだが、98手で千日手が成立。先後を入れ替えての指し直しとなった。指し直し局は青嶋六段が中飛車、羽生九段が居飛車の対抗形で始まると、前局とは一変して両者ともにしっかりと囲わない段階で戦いが開始。中盤から羽生九段がリードし、最終盤では一時、青嶋玉に詰みが生じたものの、これを逃すと逆に羽生玉に詰みが発生。絶体絶命のピンチから勝機を掴んだ青嶋六段が、これを確実にものにした。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。藤井聡太竜王が3回優勝したことでも知られている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)