棋士、奨励会員合わせて総勢22人。まさに大所帯という井上慶太九段(57)の門下は、エピソードがいっぱいだ。「第1回ABEMA師弟トーナメント」の開幕に先立ち、師匠8人が集まり将棋界の師弟関係について語る「師匠サミット」が12月18日に放送された。師匠たちがそれぞれ指導・育成について悩みも抱えているところ、大会に参加した師匠の中では断トツとなる多数の弟子を抱える井上九段は「もうほったらかしです」と、穏やかににっこり。そんな環境でも、大会に出場する弟子の一人、稲葉陽八段(33)をはじめ、着々と未来の将棋界を背負って立つ逸材が、1人また1人とプロになっている。