昨年最下位から、25年ぶりにパ・リーグ制覇を果たしたオリックス・バファローズ。ABEMA『バズ!パ・リーグ』では、高卒2年目ながらショートのレギュラーとして136試合に出場した、紅林弘太郎選手にインタビューを行った。
飛躍となった2年目はどんなシーズンだったのか。
「チームとしては、パ・リーグ制覇、リーグ優勝。まあ日本一にはなれなかったんですけど、2年連続最下位からのスタートだったので、本当にいいシーズンになったと思うんですけど。個人としては本当に悔しいシーズンになりました」
残した成績とは裏腹に、まずは悔しさを口にした紅林選手。次に出てきた言葉は、失敗しても自分を使い続けてくれた監督への感謝の気持ちだった。
「毎試合毎試合、ダメでもどんなミスをしても使ってもらったのは本当に感謝しかないですし、中嶋監督とやれてよかったなと思いました。僕だけじゃないと思うんですけど、いろんな選手にすごいたくさん話しかけて、中嶋監督に救われた人は僕だけではないっていうか、多分いっぱいいるのかなと思います」
中嶋監督の思いに応えるように、シーズンを通して1軍で過ごした2年目。去年のシーズン終盤からチームの変化を感じたという。
「去年の終盤と今年のオリックスは、やっぱり負けてても絶対なんかあるっていうか、諦めないっていうか。本当にみんなで『絶対優勝する』っていう感じがあって、あんまり負ける気がしなかったっていうか。すごくいいチームの雰囲気、いいチーム状態だったのかなと思います」
そんなチームの雰囲気のよさが伝わる、偉大な先輩・吉田正尚選手とのエピソードも。
「正尚さんは僕のこと見てないと思ってたんですけど、けっこう見ていたらしくて。『お前は例をあげると、(体が)開きやすいから、後ろ側から投げてくれるティー打撃をやれ。そうしたら絶対矯正できるから』みたいな。自分から聞きに行かないと教えてはくれないですけど、よく見てくれて、練習方法とかも教えてくれるんで本当にありがたいです」
まだ、高校を卒業して2年。プロ相手に「これでやっていける!」と何かをつかんだ試合を聞いてみると、紅林選手は9月15日の楽天戦、9回の最後の打席をあげる。
「楽天戦ですごい粘った打席があって。その打席を機に、何かをふっとつかんだわけじゃないんですけど。今までは自分がホームランを打てばいいみたいな、ホームランそんな打ってなかったのに、『ホームラン打ちたい、打ちたい』『ヒット打ちたい』みたいな感じで打席に入ってて。その打席は何とか次に粘ろうと、15~17球ぐらい粘った打席だったんですけど、その打席を機につかんだというか、チームの為にやるバッティングを少しなんですけどできるようになったのかなと思います」
そんなチームの為にという意識は、シーズン終盤に吉田選手が骨折で離脱する穴を埋める活躍にも繋がった。
今回は同じ高卒2年目でオリックスを支えた宮城大弥投手にも話を聞いたが、同期入団としてお互いを意識し合っているかについて聞くと、紅林選手は次のように語った。
「あいつ(宮城投手)はどう思ってるかわからないです。僕はもうポジションは違えどやっぱライバルです。同い年、同期入団として絶対負けられないですし、あいつの活躍、頑張ってる姿っていうのを一番近くで見てて。今は負けてしまっているんですけど、あいつの頑張りが支えっていうか、僕をなんか奮い立たせてくれる」
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)
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