将棋界の最年少記録を次々と塗り替える藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)と、タイトル99期のほか七冠独占、永世七冠など大記録をいくつも持っているレジェンド・羽生善治九段(51)。2人の天才棋士については、度々比較もされ、また共通した部分を探すことも多い。ともに中学生時代に四段昇段、プロの世界に飛び込み、10代でタイトルを獲得。驚異的な勝率で勝ちまくるという様子も似ているが、羽生九段の若き頃をよく知る島朗九段(58)は、とことん考え抜く姿勢こそ似ている部分だとした。ただ勝つだけではなく、強くなりながら勝つ。この繰り返しが、他を寄せつけない成長の所以だ。