<大相撲一月場所>◇十日目◇18日◇東京・両国国技館
前頭十枚目・天空海(立浪)が、体重194キロの巨漢である前頭十七枚目・魁聖(友綱)を強烈な蹴返し一撃で土俵に転がし、2勝目となる勝ち星を挙げた。天空海の巧みな技に、解説の元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方も「技のデパート茨城支店」と惜しみない賛辞を送った。
立ち合い踏み込んだ天空海。下からおっつけて攻める魁聖に対して頭を低くつけると、まわしを取り合う激しい攻防戦を繰り広げていった。その後、組み合った状態で両者様子を伺っていたが、一瞬の隙を突いた天空海が右足を素早く前に出して相手のバランスを崩すと、蹴返しを決めて2勝目となる白星を挙げた。天空海の強烈な足技に魁聖の巨体は一発で崩れ落ち、館内からはどよめきが沸き起こった。魁聖は5敗目となる黒星を喫した。
天空海の華麗な足技に、ABEMAで解説を務めた二所ノ関親方が「すごいですね、体のわりに。“技のデパート茨城支店”ですか」「まだ2勝なので小規模ですけど」など、“同郷”ネタを交えてコメントすると、放送席から笑いが巻き起こった。親方は続けて「天空海は馬力もあるんですね。ですから馬力をもっと鍛えて、そしてものすごい技もありますから。技を出すためにしっかりとした圧力を相手にかける相撲を心がけてほしい」と解説し、「今日はそれができていたので、こういう蹴返しが決まったのだと思います」と語った。
蹴返しを決めた天空海の取組に、視聴者からは「器用だなあ」「めっちゃ蹴った」「うめぇぞ」といった声が殺到したほか、親方のユーモア溢れるトークに「茨城支店w」「爆笑」「トーク炸裂」とコメントするファンも相次いでいた。(ABEMA/大相撲チャンネル)