少ない出場機会でも結果を出す選手に、ファンの期待も高まる一方だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2021」1月20日の第2試合、赤坂ドリブンズ・丸山奏子（最高位戦）が今期4勝目を挙げ、リーグで定められた最少の規定出場回数をクリア。試合後は過去2シーズンでは恵まれなかった11試合目以降の登板に対して、大いにやる気を見せた。
この試合の対局者は丸山、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人（連盟）、セガサミーフェニックス・東城りお（連盟）、EX風林火山・勝又健志（連盟）の並びでスタート。丸山は東1局、ドラドラの手をうまくまとめ、鳴いてタンヤオ・ドラ2の5800点を獲得した。続く1本場はリーチで5800点（＋300点）、東2局はまたもリーチで8000点を加点して、早くもこのゲームのダントツとなった。
その後、東城の追い上げがあるも、東4局には親番の勝又へ追っかけリーチを敢行。リーチ・ツモ・ハイテイ・赤の8000点をアガって、その気迫あふれる戦いぶりにはファンから「まるこ最高！！！」「強すぎるw」「丸ちゃんキターーー！」と称賛の声が上がっていた。これで丸山は今期4勝目。規定出場回数クリアの節目を勝利で飾ってみせた。
第1試合でトップを取った鈴木たろう（最高位戦）に続いて同日2連勝。インタビューに登場した丸山は「1戦目、たろうさんがトップを取って帰ってきてくれて、ちょっと気楽に試合へ臨むことができた」と勝因の一端を打ち明けた。また自身のトップについても「しばらくトップを取っていなかったので、本当に嬉しいです」とはにかんだ笑顔を見せた。
チームのマイナスは▲36.3まで減り、いよいよ上位を狙うポジションへ付けた。今期はトップ率4割、個人でもこれで15位、3ケタプラスまで見えてきた丸山には、今後の登板増、さらにはセミファイナル進出のけん引役としても活躍が期待される。「1月のうちに10戦目を迎えたというのは個人的にすごく嬉しいこと」と、これまでの戦いに胸を張り、トップ目から親リーチへ追っかけるなど強気な戦いぶりについては「打って（放銃して）しまうと失点してしまうんですが、良い手が来た時はシンプルに、アガってリードを広げたかったので」とその根拠を説明し、これには視聴者も「攻める姿勢が素晴らしい」「まるこハートが強いな」と、“育成枠”からの卒業は間近だと感じたようだった。
インタビューの締めには「もうすぐ目の前に、6位、5位と見えてきたので、みんなで頑張りたいと思います」とファンへ上位進出への意欲を伝え、チームの2連勝については「控室もすごく明るく、個人的にも楽しく麻雀ができました」とこの日一番の笑顔を見せた。
セミファイナルまで28試合もある中で、丸山はチームの起爆剤だ。今後の登板を期待する声も多く、ポストシーズン進出のシナリオに欠かせないパズルのピースとして、着実に強さを増している。
【第2試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・丸山奏子（最高位戦）4万2400点／＋62.4
2着 EX風林火山・勝又健志（連盟）3万2100点／＋12.1
3着 セガサミーフェニックス・東城りお（連盟）1万5600点／▲24.4
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人（連盟）9900点／▲50.1
【1月20日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates ＋271.6（60/90）
2位 渋谷ABEMAS ＋153.4（60/90）
3位 EX風林火山 ＋137.7（62/90）
4位 KADOKAWAサクラナイツ ＋94.7（60/90）
5位 セガサミーフェニックス ＋90.8（62/90）
6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋18.7（62/90）
7位 赤坂ドリブンズ ▲36.3（62/90）
8位 TEAM雷電 ▲750.6（60/90）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
