<大相撲一月場所>◇十四日目◇22日◇東京・両国国技館
前頭六枚目・豊昇龍(立浪)と大関・正代(時津風)の一番は、激しい攻め合いで、場内がどよめく激闘となった。軍配は正代に上がったものの、物言いがつき取り直し。豊昇龍は額から出血するハプニングもあったが、その後、気迫あふれる相撲を見せ、寄り切りで正代を下した。
1度目の取り組みで、土俵際、投げの打ち合いとなったが、豊昇龍は倒れ込む際に、手を付かずにこらえて顔から落ちる根性を見せた。額を思い切り擦り剥き、出血してしまったが、同体取り直しとなった。ABEMAで解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「正代の左膝と豊昇龍の顔が落ちるのが同じですね。手をつかなかったからこうなる。手をついてたら負けてましたよ。スローで見ればわかると思いますけど、豊昇龍は“ダメだと”手を引いてますよ」と豊昇龍の勝負に対する姿勢を讃えた。
取り直しの一番では豊昇龍の額から痛々しいほどの出血が確認できたが、まさに気迫といった相撲を見せ、正代を寄り切りで下した。豊昇龍は10勝目、一方の正代は9敗目を喫した。
花田氏は十四日目のベストバウトに「豊昇龍VS正代」を選び、「豊昇龍は手をつくと負けしまうと思ったから顔から落ちてますよね。この諦めない姿勢は見事です。本当は手をつきたいはず。顔から土俵につくのは恐怖なので。しかしその恐怖に勝って、顔から落ちましたからね。手をつく力士は多いんですけど、手をつくことはすごく恥ずかしいことなんです」と力説した。
気迫あふれる豊昇龍の取り組みを受け、相撲ファンからも「豊昇龍すげぇよ」「豊昇龍の気迫に感動しました」「豊昇龍気持ちが見えた」「なんて気迫だ」といった称賛の声が続々と到着。一方で9敗目を喫した正代に対しては「大関が完敗やん・・・」「正代ーどうしたらいいの」といった心配するコメントが寄せられていた。
(ABEMA『大相撲チャンネル』)
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