将棋のALSOK杯王将戦の七番勝負第2局が1月22、23日に行われ、挑戦者の藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖、19)が渡辺明王将(名人、棋王、37)に98手で勝利した。第1局も制していた藤井竜王は、これで開幕から2連勝。史上4人目、最年少での五冠達成にあと2つと迫った。

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 第1局は最終盤、大熱戦の末に藤井竜王が制して先勝。第2局は渡辺王将の先手で、角換わりから始まった。お互い深く研究を進めていたのか、序盤は居玉のまま早くペースで指し手が進み、先後同型の形で駒組みを整えたが、1日目の昼食休憩を挟んで両者が大長考。藤井竜王は、プロ入り後に自身最長となる2時間28分も使うなど、早々に迎えた勝負どころを見極めた。これが功を奏したか、1日目の封じ手前から形勢は藤井竜王の優勢に振れた。

 明けて2日目は午前中から激しい攻防になったが、ペースは藤井竜王のまま。持ち時間の差が開くことも気にせず、積極的に時間をかけて考慮を入れると、さらにその差を拡大に成功。冬期のタイトル戦に強いことから「冬将軍」とも呼ばれる渡辺王将に、逆転のきっかけを与えない快勝を収めた。

 これで藤井竜王は開幕から2連勝。渡辺王将との通算成績も10勝2敗と大きく勝ち越した。他の棋戦では、対局間隔が詰まっていることもあってか最近は黒星が増え、疲労も心配されていたが、この2日間の戦いぶりを見る限りは、全て杞憂に終わりそうなほどだ。藤井竜王があと2勝、王将奪取に成功すると、大山康晴十五世名人(五冠独占)、中原誠十六世名人(74)、羽生善治九段(51)以来、史上4人目となる五冠を、史上最年少しかも初の10代で達成することになる。次回、第3局は1週間後の29、30日、栃木県大田原市「ホテル花月」で行われる。
(写真提供:日本将棋連盟)

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